弓道を始める際、最も迷いやすいのが弓の選び方ではないでしょうか。
木製の日本弓をはじめ、グラス弓やカーボン弓など種類が豊富で、自分にぴったり合う弓を見つけ出すのは容易ではありません。
そこでこの記事では、弓道弓の種類と特徴を丁寧に解説すると共に、グラス弓という選択肢にスポットをあてました。
グラス弓がもつ長所短所を正確につかむことで、初心者や中・上級者を問わず、より的確な弓選びの助けとなるはずです。
弓の選び方で迷っている方はぜひ参考にしてください。
弓道弓の種類と特徴の違い
弓道で使用する弓には、木製の日本弓、グラス弓、カーボン弓の3つが代表的です。
それぞれ独自の特徴があり、用途や使用者のレベルに応じた使い分けがポイントになります。
木製の日本弓
木製の日本弓は、和弓と洋弓に大別されます。
共通しているのは木材の温かみと耐久性の高さです。
和弓は引き始めがキツく、洋弓は手応えが小さいといった個性があります。
ただ、防湿や手入れに注意が必要ですが、長年使い込むことで芯が通り、安定感のある射が楽しめます。
伝統的な日本弓の魅力を堪能したい方には最適な選択肢といえるでしょう。
グラス弓
グラス弓は、繊維強化プラスチックで作られた新しいタイプの弓です。
反発力と安定感に優れ、強度も高く、扱いやすい特徴があります。
ただ、気軽に始めやすい反面、性能面はやや劣るとされています。
しかし近年では高性能モデルも登場し、上級者からも一目置かれる存在です。
初心者はもちろん、中・上級者まで幅広いユーザーに支持されています。
カーボン弓
カーボン弓はカーボン素材の高強度と高弾性を生かした高性能モデルです。
パワフルで速い射が可能で、的中精度も抜群。
デザイン性も高く、上級者から圧倒的な支持を集めています。
その反面、非常に高額なうえ、扱いに注意を要するなどハードルが高いのが難点です。
扱える実力が求められますが、真の高射能力者向けの逸品といえるでしょう。
弓道弓選びで重要なポイント
弓道弓を選ぶ上で大切な基準は、用途の目的、体型との相性、価格帯とコストパフォーマンスの3つです。
それぞれのポイントを理解した上で選ぶことが必要不可欠です。
用途に応じた選択
稽古用か、競技用かで必要とされる要件が異なります。
初心者の稽古練習用なら扱いやすさを重視し、競技力向上を目指せる物がオススメです。
弓の特性を十分把握した上で、自分が求める用途に適合するかどうかを第一基準に選ぶといいでしょう。
体型と引きやすさの相性
日本弓には高身長者向けの特大サイズもありますが、多くは標準寸法です。
体格との兼ね合いで、弓を引き切る長さや持ち方に違いが出ます。
なるべく店頭での試射することをお勧めしますが、ネットで購入する場合、体型から想定して選ぶことも大切なポイントです。
価格帯とコストパフォーマンス
弓道弓の価格幅は、安価なものでは3万円から高級なものでは10万円以上するものもあります。
用途や性能を考える前に、まず購入可能な金額を設定することが大切です。
高額商品ほど手間のかかるメンテナンスも必要となります。
価格だけでなく維持費を含めたトータルコストも考慮しましょう。
グラス弓が適している方と選ぶ理由
グラス弓は近年急速に人気上昇中の弓道弓です。
特徴と長所短所を知り、自分に合ったか判断することが大切です。
人気の理由と適した方を解説します。
グラス弓の特徴と長所短所
グラス弓の長所は安定感、反発力、取り回しのしやすさです。
扱いやすく始めやすい一方で、性能面は少々劣り、遠心力や精度面は改善の余地があります。
ただ高性能モデルも登場し、その可能性を広げています。
どんな方にグラス弓が向いているか
グラス弓は特に初心者や中級者におすすめです。
基本動作の習得期に扱いやすさと安定性を生かせます。
ベテランでパワー系の射を得意とする方にも1本持つ価値は大いにあると言えるでしょう。
グラス弓人気の理由
反発力と丈夫さ、価格の手頃さが支持されています。
性能型モデルの登場で選択肢の幅も広がり、用途の広さと使い勝手の良さが支持されている理由といえます。
コストパフォーマンスも高く評価されています。
まとめ
弓道を始める際には、自分に合った弓を選ぶことが大切です。
弓道弓には木製の日本弓、グラス弓、カーボン弓の3つが代表的で、それぞれ特徴や用途が異なります。
木製の日本弓は伝統的な魅力と耐久性がありますが、手入れが必要です。
グラス弓は反発力と安定感に優れ、扱いやすく始めやすい反面、性能面はやや劣ります。
カーボン弓は高性能でパワフルな射が可能ですが、非常に高額で扱いに注意が必要です。
弓を選ぶには、用途の目的、体型との相性、価格帯とコストパフォーマンスを考慮することがポイントです。
また、グラス弓は初心者や中級者におすすめで、人気の理由は反発力と丈夫さ、価格の手頃さです。
コストパフォーマンスと手軽さを求めるなら、グラス弓がおすすめの選択肢と言えるでしょう。
